2010年8月18日水曜日
志すかた。
邦楽の創作をしているグループで
創邦21というものがありまして、
同人の方は、とても立派な先生方お歴々なので
私が説明することもないのですが
えっと
そちらのワークショップのようなものが
初めて企画されたようで
同人である清元栄吉師に教えてもらい
題材も興味があったので本日行ってみました。
結論から言うと
いやーとっても楽しかった。
多少なりとも新しいものを発信してる(つもりの)
私にとって、とっても考えさせられる時間を作れました。
今回の題材が、いわゆる古典的な手法を使っているもの
ということもあったので。
特に一部の題材の「旅」(三世 今藤長十郎作曲)
この曲、うわさ通りほんとおもしろかったなぁ。
邦楽ってたくさん仕掛けがあって
ルールみたいな。引用をうまく使うことも。
例えば「歩く」を表す三味線の手とか、
「つくだ」で隅田川を連想させるとか、
そういうことをうまーく使って
聴き手に巧みに想像させるんですよね。
視点も、広角で眺めてからズームするみたいなのとか。
場面が変わるところもあえて締めずに、こう
つなぎのmix的にしてみたりとか。
おかげでダレずにわくわく聴けるんですよね。
しかーし
こういうのって、もはや邦楽に携わる人でも
ちょっと説明が必要になってきてしまっているというか。
さらに、初めて聞く方にはやっぱりハードル高いんだろうなあ
とも思った。
このルールというかセオリーと言うか
よく理解してゲームのように楽しめたら
邦楽の世界、というか江戸時代当時の世界なのかな、
をエンジョイできることは間違いなくて。
落語が盛り上がってるのもそういう所が
ちゃんと受け入れられているんだと思うけど。
でも、それはやっぱり博物館で恐竜を見ている感覚なんだろうか。
それももちろん楽しいしわくわくするんだけど。
古典は新作であった
ということを鑑みると
と、同時にやっぱり今の世界観とか
音楽的センスとか、東京の流行みたいなの
うまくとりいれたものも必要なんだろうなあ。
主観ですが
残念ながら、今、
新しい音楽として取り組んでいるひとと
古典の勉強をしたり、活躍したりしているひとって
いまいち共存していない印象なんです。
「あぁ、あの方はああいう方向だから」
みたいな。
それってちょっと残念だなぁと。
幅がせまくなるなあと。
そんなこともちょっと思いました。
あ、あとね
蛇足ですけど、
今日は佳子バンドで三味線を弾いてくれている
同級生のちばくんとご一緒したんです。
今日の入場料は一般が2000円で
「創作を志す方」が1000円。ということ。
しかもこれは自己申告。
「これに行く人はどう考えてもみんなココロザスカタだろ!」
と、ちばくんはなんだか息巻いて
2000円ぽんとお支払いになったようで。
で、
まあ
もちろん私は1000円で入ったわけですが笑
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