2010年8月31日火曜日

地域のススメ

今の家には越してから一年あまりなのですが、
ありがたいことに、
保育園の送り迎えやお買い物に出かけると、
必ず誰かお友達に会うようになってきました。

元から
たまたまお友達が多く住んでいた地域ではあったのですが
新しいお友達がとってもたくさんできたのです。
それは、去年の今頃から足しげく通った「子育て支援センター」
の、おかげです。ええ。まったくもって。



こどもが遊べるところだけど
それより
お母さん、(時にお父さん)の
憩いの場になっているんですね。



そちらにいる保育士さんたちも
自然に、こう、お母さん同士を橋渡ししてくれたり。

この年になって
年齢も、職業も、経歴も、いろいろのかたと
こんなに知りあえるなんて思ってもみなかった。

まぁこの地域はまたたまたま
フリーランスのご婦人や、
スーツ的会社勤めじゃないお父さんが多いのもあって
すんなりお話が合うところもあったけれど。

お母さんのお友達が
「お三味線を習いたい」って言ってくれたこともあったし
なにより、情報がたくさん入ってくるし
とっても生活が充実しています。

昔と違ってお隣の顔がわからないとか
困ったことが起きた時どうしたらいいかわからないとか
そんな話もテレビとかで聞くけれど
よーく見渡すと
とってもいい公共施設や情報の場があるもので、
うまく利用すれば
今の時代に合った
気持ちのよいコミュニケーションができるんじゃないかな、
と思いました。

だいたい、ここは無料じゃなくてもいいくらいだわ。

前にも書いたけど
ここで、お礼の気持ちもこめて
おひなまつり会で演奏もしました。












新しいものも、古い文化とやっぱり
根っこではつながっている気がするから
今の「ご近所さん」の生活も楽しみたいです。

そこからまたなにか生まれそうな気がするし!

2010年8月27日金曜日

ゆかた会ふりかえる。

25日に連盟のゆかた会が終了しました。

暑い中、ご来場頂いた皆さん、本当にありがとうございます。

久しぶりのお弟子さんもお顔を見れてうれしかったな。

わたしは、いろいろ反省もまた多々ですが
現状でできることはまあ、やったというか
稽古はいい意味でも悪い意味でも裏切らないな、といった。
でもなにより、
久しぶりに唄っていてちょっと楽しかったです。

この日唄ったものはちょっと詰めて行きたいんです。
ので、いい機会でした。と、思う。

ゆかた会は小唄連盟の行事でも慈善の意味合いもあり
いちばんカジュアルな会です。
肩肘はらない感じもいいですが、
素人さんのコーナーみたいなのではもちろんないところで
うーん、ちょっと残念な演奏も多くあって
お調子が根本的に合ってないとか、舞台で手がとんじゃうとか。。

あんまり周りのかたのこと言いたくないんだけど
最近の連盟の広報活動のおかげで
「小唄ってどんな感じかしら?」
とふらっとお出かけくださったかたもいると思うから
なんていうか、がっかりさせていないか
ちょっと不安になりました。。

小唄は本来一生懸命舞台でやるものでもないとは理解していますが
ある程度、邦楽のジャンル内でのレヴェルもキープできたらなぁと。
遊びの要素が多いからこそ、さらっと熟練の感じが観れたらなあと。

そんなことも思いました。
まずは、自分が努力ですけどね。

そう、そしてー

この日はうれしい再会があったんです!

如月まみさん!



















あ、すみません。自分で撮ったのがあまりにアレだったので
(もちろんわたしが…)
まみさんのところから失敬致しましたw

数年前、当時まみさんがいらした有名キモノ屋さんとの
コラボライブのとき出会ったのが初めて。
あの時は、下から見えるかわいいレースを
前日まみさん自ら手縫いしてくださったのよね涙
かわいい姿で唄えてうれしかったなあ。

そして、その後、蓼さんで小唄のお師匠さんにもなられて
着物のスタイリング、着付け指導の他に、
お稽古もされているとか!

いやー、久しぶりに会えて本当にうれしかった。
これからなんか一緒にできたらいいねーって。

ちょっとわくわくした一日になりました。
さ、がんばろ。

2010年8月23日月曜日

小唄の「舟」

乗合船っていう曲はご存知でしょうか。
たまに歌舞伎でもでるんですが、常磐津の名曲。
「乗合船恵方万歳」が正式なタイトルでしょうか。
私、この曲大好きなんです。
宝船にみたてていろんなかたが乗ってる船。絵画的で美しい。











昨日清元を浚っている時にちょっとこの曲の話になって
で、今日は小唄の「舟じゃ寒かろ」を浚っていて

「んん??」

と思いました。
小唄に出てくるフネってみんな「舟」
涼み舟とかもやい舟とか。

個人的に「舟」っていう字の方が
「船」よりかっこいいように思って調べもしなかったのですが
船っていう字はどうやらオールマイティで
どんな大きさの船舶にも使用できる様子。

そして「舟」の方はご想像の通り
こう、船頭さんが手で漕ぐようなちんまりしたもの
をさすことが多いようです。雰囲気もありますね。
漢字字体もすっきりしているから
華奢な印象も手伝ってくれるのかしら。

(あ、ところで船頭さんは、この字しか使わないんですね。
「舟の船頭衆」とか「舟に船頭」とか小唄にもありますが)

ってことは、現代の屋形船は残念ながら「船」で正解な雰囲気。

ま、だいたい舟でこっそりしっぽり逢瀬を楽しむなんて
ちょっと現代じゃ考えにくいですけれど。

大人数の豪華客船のなかのほうがよっぽどこっそりできるのかも笑

2010年8月20日金曜日

おしゃれのアイコン。


昨日、オルセー美術館展が終わって静寂を取り戻した国立新美術館に行きました。
「マン・レイ展」でございます。

マン・レイって言われて、皆さんは何のひと、という認識をされるでしょうか。

私にとって彼は「おしゃれなひと」です。
いや、悪意はありません笑

確か10代の多感な頃に
彼を有名にしたひとつでもあるファッション写真にしぼった
展覧会に行って、ものすごく影響を受けたからです。きっと。

今回は思ったより写真の展示は少なくて
画家、というか芸術家?であるという意向がひしひし伝わります。
ファッション写真はお仕事としてとらえていたようですね。
でも、私は好きなんだけど。
それにしても展示数がはんぱなかった!
いちばん印象に残ったのは、自分で開発したと言う
色彩定着方法を使ったカラー写真。
いろんな意味でビビッドだったわぁ。

ちょっと前までむすめと一緒にアートを鑑賞できたのですが
すっかりぐずったり飽きたりするようになってしまって…
夫と交代で鑑賞しました。

でも、おかげで地下のミュージアムショップも満喫!
楽しくって買い物しすぎました。むすめも大興奮。



まず、私が買ったのはこれー
accoさんというかたの作品みたい。
サイトもかわいいですね。
かわいいけど結構どかんとくるものが多くて
悩んでこちらにしました。
あれ、アトリエ、うちから近いな。。行ってみようかしら。




こちらはむすめに笑
風邪ひくのが楽しみですね。

こちらのミュージアムショップはCIBONEが経営してるんですね。
なんかすごいツボを心得た品揃えで
さらに押し付けがましくもなく
またいきたくなりました!

2010年8月18日水曜日

志すかた。


邦楽の創作をしているグループで
創邦21というものがありまして、
同人の方は、とても立派な先生方お歴々なので
私が説明することもないのですが

えっと

そちらのワークショップのようなものが
初めて企画されたようで
同人である清元栄吉師に教えてもらい
題材も興味があったので本日行ってみました。

結論から言うと
いやーとっても楽しかった。
多少なりとも新しいものを発信してる(つもりの)
私にとって、とっても考えさせられる時間を作れました。

今回の題材が、いわゆる古典的な手法を使っているもの
ということもあったので。

特に一部の題材の「旅」(三世 今藤長十郎作曲)
この曲、うわさ通りほんとおもしろかったなぁ。

邦楽ってたくさん仕掛けがあって
ルールみたいな。引用をうまく使うことも。
例えば「歩く」を表す三味線の手とか、
「つくだ」で隅田川を連想させるとか、
そういうことをうまーく使って
聴き手に巧みに想像させるんですよね。

視点も、広角で眺めてからズームするみたいなのとか。

場面が変わるところもあえて締めずに、こう
つなぎのmix的にしてみたりとか。
おかげでダレずにわくわく聴けるんですよね。

しかーし

こういうのって、もはや邦楽に携わる人でも
ちょっと説明が必要になってきてしまっているというか。
さらに、初めて聞く方にはやっぱりハードル高いんだろうなあ
とも思った。

このルールというかセオリーと言うか
よく理解してゲームのように楽しめたら
邦楽の世界、というか江戸時代当時の世界なのかな、
をエンジョイできることは間違いなくて。
落語が盛り上がってるのもそういう所が
ちゃんと受け入れられているんだと思うけど。

でも、それはやっぱり博物館で恐竜を見ている感覚なんだろうか。
それももちろん楽しいしわくわくするんだけど。

古典は新作であった

ということを鑑みると

と、同時にやっぱり今の世界観とか
音楽的センスとか、東京の流行みたいなの
うまくとりいれたものも必要なんだろうなあ。

主観ですが
残念ながら、今、
新しい音楽として取り組んでいるひとと
古典の勉強をしたり、活躍したりしているひとって
いまいち共存していない印象なんです。
「あぁ、あの方はああいう方向だから」
みたいな。
それってちょっと残念だなぁと。
幅がせまくなるなあと。

そんなこともちょっと思いました。

あ、あとね

蛇足ですけど、
今日は佳子バンドで三味線を弾いてくれている
同級生のちばくんとご一緒したんです。
今日の入場料は一般が2000円で
「創作を志す方」が1000円。ということ。
しかもこれは自己申告。

「これに行く人はどう考えてもみんなココロザスカタだろ!」
と、ちばくんはなんだか息巻いて
2000円ぽんとお支払いになったようで。

で、

まあ

もちろん私は1000円で入ったわけですが笑

2010年8月17日火曜日

悩まされる。

なんだか近頃しょっちゅう咳き込んでいるような。

前から風邪が喉に来やすくて
気をつけてはいたのですが
この夏は本当にひどい。。。

朝ぴりっと喉が痛かったりすると
ほんとにしょんぼりしますよね。

と、同時になぜか今年は口内炎にも悩まされており
今日あまりにも喉がまだ痛いので
別の耳鼻科に行ってみたところ(お盆休みだったし)
今現在の喉の痛みは喉の口内炎の可能性高しとのこと!

さらなる、がーん。

喉に口内炎なんてできるんだ。。

本当は冷房つけないで寝たいんですけど
我が家のお姫さま(一歳児)が
やっぱり体温高いせいか
つけないと即、朝には汗疹へ。。。

長袖とか、首にタオルとか
いちおう応戦しているんですけどね。。

唄うたいのみなさんが結構持っている
楽屋でよく見かける
こういうのとか
やっぱり買った方がいいのかしら。

2010年8月15日日曜日

終戦の日に思う。

今年もこの暑い日がやってきた。

しかも今年は戦後65年とのこと。

こう時間が経ってくると
親戚縁者のでも、
体験されたかたは少なくなって来ているのではないでしょうか。

私も、80を過ぎた師匠から
当時のことをよく伺っていましたが
女性ということもあり、疎開先での話が精一杯。
もちろんそれでもいろいろ感じるところはありますが。

先日、縁があって倉本聰さんのグループのお芝居を
拝見して参りました。「歸國」












先日ビートたけしさんでドラマにもなったので
ご覧になった方もいらっしゃるんじゃないかしら。

なので、内容については割愛しますが

この舞台を拝見して、
さらに今年は先の大戦について、
また、その後の日本のこと
その過去を背負うこと

戦争が、人々の感情を狂わせたことにより
犯してきた日本人の悪行から目をそらさないこと。

いろいろ考えました。

今、自分が歌舞音曲に携われるということと。
しかも、色恋沙汰だったり、季節をぼんやりながめたり。
そんな豊かな時間を幸せに思える
やっぱり歴史や先人の思いがあってこそ。

今年は、むすめも歩けるようになったし、
そんな思いを未来のこの世代にも伝えるためにも
靖国神社に思いをこめて参拝してみようかな

…と思って、一緒に午前中昼寝をしてしまいました。

あー。もう。。

ま、今年はそんな思い元年だったということで
また来年。新しい気持ちで行こうと思います。
(いかにも私らしい、まぬけな日記だ。。)

2010年8月13日金曜日

ぴったり。

ふと気がつくと、世の中ががらーんとしていた。

もうお盆という時期なんですね。

東京生まれの私は
学生の頃からちょっとこの時期さびしいような気分でした。
東京のお盆という時期は7月です。
下町地域では、
ふつうに迎え火のシーンなどを目撃することもありました。
そういえば最近みないなあ。

自分が出演する小唄連盟の浴衣会はこれからですが

少し、時間も気持ちも落ち着いたので
譜面をまとめたり、たまっている音源の整理なども
着手しているまいにちです。

そう、さっき思い出したこと!

11月にお祝のお席で小唄を唄うんだった。

ご祝儀というと
「白扇」
などが頭にうかびますけれど
もう少し、軽やかで、ほほえましいような
でもって、ちょうどよいサイズのはないかな。
と悩んでいます。

うーん。

お祝の小唄、、おめでたい小唄。。

せっかくだからいろいろな角度から考えてみよう。


そうそう、
MILKのプレスイマイ女史に
頂いた秋のノベルティが

なんと!

三味線の撥入れに最適☆
ふかふか。

調子笛もゴムも指掛けも。


浄瑠璃もののかたの撥は難しいと思うけど。

…って、そんなにそこは共存していないか。。

原宿キッズは何を入れているんでしょうか。

2010年8月8日日曜日

ほおずき会終わりました。

この夏の一大イベント。

浅草の雷5656会館にて、「ほおずき会」が催され、

無事にお三味線と小唄の出し物が終わりました。

ふううー。

お唄と、お三味線両方一気にとなると
なかなか息つく暇もなく。
ほーんと、自分で出る方が気が楽だなと
毎年ちょっとはらはらしたりして。

例年のように
お囃子で、ご友人の有志の皆さんの特別ご出演。
今年からお笛の方も加わりました。
昨年の会で、お仲間がスカウトされて、
いつもお世話になっている鳳声晴久くんを
お師匠さんにどうかしら、と紹介してしまった。
それから一年弱で、ご一緒できました。
すごい!

皆さん緊張されながらも、
和やかに、何より会の趣旨であるように楽しく
邦楽をされていたのでうれしかったです。

ここに来るまでの日々と
当日の思いはへとへとですが
ほんとに
みなさんのおかげで
「お師匠さん」
にさせて頂いてるんだなぁとありがたく思っています。

ご出演の皆さん、
いつもお世話になっている浅草の芸者衆皆さん
本当にありがとうございます。だいすきです!(告白)

次は、自分の小唄かな。
小唄連盟の夏の恒例行事、浴衣会がありますので、
お時間のあるかたはよかったら遊びにいらしてください。

詳細はこちら

その間、実家にお世話になった私たち。
むすめは実家ちかくの児童館にもお邪魔させてもらいました。
あたたかく受け入れてくださってありがとうございました!













しかし、時間のせいかしら?
渋谷区よりはるかに空いているなあ。。