2010年5月25日火曜日

千恵の会に行った日。


藤間千恵さんという舞踊家さんがいらっしゃる。
地元が一緒で うっかり買い物途中にお会いしてしまったことも。

そんな普段の生活のときも本当にきれい。

お歳を言うのは失礼と思うけれど
なにしろ先先代の藤間のご宗家に大事にされていたかた。
私の祖母の代(下手するとそれ以上!?)のお歳なのです。


今日はその藤間千恵さんの会に日本橋劇場へ。
一昨年の前回は東明流で弾かせて頂いたし
それ以外にも何度か地方でお世話になっていて
いつでも『頑張ってね』なんて優しく声をかけてくださる。

しつこいようだけど
そんな表情も佇まいも仕草も全部きれい。

今回で舞台は最後になさると小耳にはさんでしまった。
大きな病気をおして、この会に懸ける思いも聴いてしまった。

今日はいろんな気持ちで舞台を眺めるかたが
客席にいっぱいだったように思う。

3つの演目はこれぞ日本舞踊といった出し物で
それぞれの感想ももちろんあるけれど、
全部がなによりなんとも清々しい舞台だった。人柄も感じられた。
宗家藤間流はこういう流れのものです、という説得力もあった

勉強熱心な方が多いし、情報もすぐに手に入る世の中で
多分これからたくさん上手な舞踊家さんは出てくると思う。
技術面でもいろいろ向上していくと思う。

けれど
雰囲気空気感背負って来た時代を味わうことができる舞台は
ちゃんと残っていくかなぁ
伝えられていくかなぁ

こういう舞踊家さんを拝見したり
一緒に弾かせて頂いたり

そんな貴重な経験にぎりぎり間に合った私って
本当にラッキーなんじゃないかな
としみじみ思う帰り道。

美しくあること
謙虚であること
でも向上心と信念があること

本当にいろいろ考えさせられたんだよね。

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