2017年5月8日月曜日

いなたい考

近ごろ家人が「いなたい」という言葉を多用することに気がつきました。

前からだったような気もしますが、いま私が言葉に敏感になっているせいもあるかもしれません。

いなたい、、ふむ。

私は生まれも育ちもお江戸しかも下町のほうで、
最初のお稽古事の山田流箏曲から始まって、小唄の世界に入ってからも江戸弁をナチュラルに操るお姐さん、先輩がたに囲まれ、
なにかとお江戸の文化にどっぷりでした。
例えば小学校の先生は私を正しく呼べず
「しらやまさん」
と呼ばれていました。

なので、なんとなく西の発祥の言葉かな?
というものにはぴんときます。
いなたい、もそんな予感がありましたが、
あちこちで耳にするようになると
「それどういう意味?」と問いかけるのもなんだか野暮ったく感じられて
あいまいながらも同意したり、なるほどねえ、なんて感想を言ったりしていました。

家人はカタカナでいうところのミュージシャンなので、
音楽業界発祥のことばなのではないかしらという予想もありました。
どうやら簡単にググってみてもそのようですね。

泥臭い、とかヘタウマ、みたいに使われるとあります。でも語源は田舎っぽい、みたいなものではないかと。
おそらく家人やミュージシャンたちは
前者の意味で使っているのかな?
お詳しいかた、よかったら教えて欲しいです。

おばんざい
酒のあて
めちゃめちゃ

なんとなーく、お江戸で聴きなれなかった言葉には未だに
んん?
となってしまって使いづらい私です。
西の言葉の方が物珍しい感じで流行りやすいのでしょうか。

いなたい、も、いつか私も自然と口にするようになるのかなあ。

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