2007年3月8日木曜日

さきどり。

この言葉をだいじにしたいところなのですが笑

先週くらいから
小唄の舞台やお姐さん方などのお着物で「桜」の柄を目にするようになりました。
着物の世界では「さきどり」が前提とされていて
実際のお花見シーズンになると桜の柄は殆ど目にしなくなります。
例えば
私がもっている紅葉の着物も夏の終わり用の単衣の着物です。
こう暖冬になっていると「さきどり」も追っかけっこの観もありますね。

でも最近は浴衣の柄で桜や梅を目にします。デザイナーズものとか。
かわいいし、ニッポンっぽいからかしら。
こういうこと言うとウルサがられて着物人口に差し障りがでるのかもしれないけど
やっぱり桜は春の初めに着たい柄だなあとわたしは思います。
これを「面倒くさい」と思うか「楽しいゲーム」だと思うか、じゃないかしら。
オシャレな方ほど、帯からちらっとしかでない帯揚げとか
袂からちらりと見える襦袢の柄とか着物の裏の八掛の色とかがとても素敵。
あくまで自己満足がおしゃれの気構えなのではないかしらと思う今日この頃。

なんでこんな話をするかというと
先日なぜか年上の方の若いころのヤンキー武勇伝みたいな話で
ちょっと花が咲いた機会がありまして。
「学ランのうらの刺繍」「裏ボタン」
という話を聞いて、ついつい着物のことを連想したのでした。
「こんな所に日本の美意識が根付いていたのか」(今はいないと思うけど)
と、ひとり勝手な方向に思考が進んでいました。

かくいう私は、おしゃれの道は遠く
ついつい便宜性を重視するため、季節のある柄の着物は
なるべく手にしない(笑)ようにしているのですが。

なんにせよ「ルール説明の押しつけ」でいじめるんじゃなくて、
「こういう日本の考え方すてきでしょー」って認識してもらうのが
楽しくなっていく道なのではないでしょうか。
って、なんでこんな提案しているんでしょう私。
いまだに多い「トイレで人の帯を勝手に直す婦人」にモノ申したいんです笑

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