2010年11月26日金曜日

花柳章太郎をたずねて

11月28日までの文京ふるさと歴史館の特別展
「花柳章太郎ーその人と芸ー」
を観に行ってきました!



















言わずと知れた新派の花形。
そして革命的な方。
昭和の演劇史に於いて重要な人物。
この写真がとても有名
















…と、いいましても

私、歌舞伎に足しげく通っていたときも
どうも新派の世界に興味を持てず
お名前だけしか存じ上げないことが長かった。。

そういえばちゃんとすばらしさに気づいたのは

高校生の時、私の全てのきっかけとなった
カットモデルをしていた美容室「boy」から。

私は当時柳橋に住んでいたのですが
それを話すと真っ先に花柳章太郎氏のお名前が挙がる。
確かに碑が建っていたし、
知らないかたではなかったんだけど。
「ほんと、あの美の探究心には恐れ入るよね」
みたいなことを言われて、ふーん。って。
と、いえばの「日本橋」のお千世
で、やっとこさ興味をもった次第。
思えばそこから私の道はつながったのかなぁ。

地下の展示室のみを使った特別展ながら
衣装、芸の歩み、創作物あれこれ、
もう、大変な見応えでした。
文京区の資料館ですからそのつながりが軸でしたが。

今回新たに知ったことは
柳橋から晩年家族で原宿に越されているんですね。
こちらもすてきな一軒家のお写真でした。
柳橋、日本橋(浜町だけど)、から
原宿村お隣の代々木村に越した身としては
勝手に因縁を感じて嬉しくなってしまいました。

あ、少し強引でしたね。

中で上映されていた舞台の録画も
下座の新内や清元もよくって
ああいう世界観、大事にしたいなあって
好きだなあってやっぱり思いました。

ちょっと今と違うんだよなぁ。
時代なんだろうとは思いますが。

2010年11月21日日曜日

自分の唄をうたう。

久しぶりに、オリジナルを含めたライブで出演しました。

場所は根津教会。

今アツい谷根千という地域のど真ん中ですね。

…最初に申しますと

私当日iPhoneを忘れるという大失態をいたしまして
○音が録れない
○写真が撮れない
○電話が出来ない
○メイル読めない
○空き時間にツイート出来ない
(これは別にいいか)

これが一台で済むようになっていて
なんて荷物が少なくなってうれしい反面
こういうことが起こるんだということを学びました。
はい、いまさら。

ということで、会場を下見したときの画像でお楽しみください。

またこれがね、本当にすてきな場所なんですよ。
文化庁登録有形文化財で大正8年建築だとか。もちろん本気の木造です。
最近リニューアルしたばかりとのことで
そのままでありながらとってもきれいな設備でした。

写真でもなんとなく見えるかと思いますが
天井がドーム型なのでよく響くんですよね〜

こちらで小唄を何曲か
それからこちらではおなじみのTubaの木村仁哉くんを迎え
端唄の「きりぎりす」を一緒にやって
「マメ知識」
「拾弐時過ギタ山手線」
を唄+三味線、Tubaでデュオ演奏しました。

リハのときは淡々とやっていたんですけれど
んもう、お客様の前に立ったら
久しぶりに唄えるのが嬉しすぎて嬉しすぎて!
気持ちが高まりすぎて(そしてまたしゃべりすぎて)
かなり感情の暑苦しい演奏のライブになってしまった気がします。
んがー、楽しかったんです〜。

他にも中国琵琶の名手(しかも美人)の
ゴイスーな演奏やら
月琴の入った珍しいスタイルの地唄の演奏やら
クラリネットビオラピアノのトリオ演奏やら
本当に「明治時代の音楽会」みたいで楽しかった。
ちょっとお客様が羨ましいような。

突然だったけど誘って頂けてよかったなー

仁哉くんと二人っきりって初めてで
どうなるかと思ったら(自分で発案しておきながら)
普通に「聞きやすい」とも好評だったので
(会場のせいもあると思うけれど)
また新しい可能性も視野にいれつつ。

にぎやかにバンドも楽しいけど
それぞれのがっぷり四つな演奏も
…もっと余裕もって楽しめるように
またいいきっかけをもらったような一日になりました。

2010年11月16日火曜日

弁天さまに

久しぶりにこの週末、師匠のお付きをフルで致しました。

数年前にもうなるのか人間国宝になられた
古曲の宮薗節の宮薗千碌さんの先代(ご母堂)のお追善。

うちの師匠はじめお仲間の所属する千寿会の中でも
詳しく言うとちょっと違った系統ながら
殆ど出ずっぱりみたいな感じだったので
お供出来てよかったです。

当代の宮薗千碌さんは
宮薗節の他にも古曲では荻江節、また
清元節も修めていらっしゃるので
(女流の方は特にいくつか掛け持ちされていることが多いですね)
「邦楽演奏会」と銘打って開催されました。
これって、お客様的にはいろいろ聞けて楽しそう。

私も個人的にも大変お世話になっている方で
そうそう、京都にも聞きに来てくださったり
なにかのときにアドバイスくださったり
とにかく頼りになる(当たり前だけど)お方なのです。

もちろん、大盛会にて終了。

…しかし、お年のことはあまり言いたくないけれど
うちの師匠の年齢(83歳)になったとき、
あんなにタテで何番も弾きこなせるものかしら。。

で、暴れん坊ざかりになってしまった(しくしく)
うちのむすめは、週末恒例の祖父母との楽しい時間。
(という名の託児依頼)
走ってます。

あ、別に私が第二子を身ごもったとかではなくて
実家の近所にあるんです。水天宮さま。
妊婦さんやちびっこの参拝が多いからか
エレベーター完備で、
お社に上がると段差が小さかったり手すりが多かったり
意外とこどもが楽しめる様子。

こちらは日本橋七福神の弁天様でもありますので
わたしもちゃっかり芸のお守りをお願い致しました。

2010年11月8日月曜日

ぽりぽり。


先日、環八は九品仏あたりのD&DEPARTMENTに行きまして
とある方にお会いしに参ったわけですが
こちらを連れて帰りました。

箸置き。

「わー、お干菓子みたい」

って思ったら、落雁の型でつくられた箸置きだそうな。
質感もとってもそれ様になっています。
ずっとさわっていたくなる感じです。

前回のブログからの間は
国立小劇場で端唄の根岸悦子さんの会。
こちらで東明流の素演奏をさせて頂きました。
舞踊会じゃないのが久しぶりで、とっても楽しかったです。

あとはチャンチキトルネエドのライブに行けなかったり。。
メンバーみんな結婚ラッシュなんだって。
またみんなの演奏もひと味かわっていることでしょうね。
またいつか一緒にできたらいいな。

あとは
身の回りの持ち物を整理してオークションに出したりもしています。
これ、すっきりしますね。

今月の目標は、自分らしい唄をうたうこと。
ちょっとひとりよがりなくらいの唄を唄ってみたいと思っています。
や、なんとなく、今だけ。